sports club総合型地域スポーツクラブ

総合型地域スポーツクラブとは

現代の社会では、少子・高齢化、情報化等の進展に伴う地域社会の空洞化、人間関係の希薄化、精神的なストレスの増大、体力の低下などさまざまな課題を抱えています。
このような社会において、スポーツは、人生をより豊かに、充実したものとし、人間の身体的・精神的な欲求にこたえる世界共通の文化であり、明るく豊かで活力に満ちた社会の形成や個々の心身の健全な発達に必要不可欠なものです。
誰もがスポーツに親しむことができる社会を実現するために、それぞれの体力や年齢、技術、興味・目的に応じて、いつでも、どこでも、いつまでもスポーツに親しむことができる生涯スポーツ活動の場として、地域住民が主体的に運営する地域スポーツクラブが「総合型地域スポーツクラブ」です。

特徴

  • .複数の種目

    ニーズに応じた複数の種目が用意 されており、スポーツや文化的な イベントが開催される。

  • .多様性

    子供から高齢者まで、初心者からトップ レベルの競技者まで、地域の誰もが年齢、 興味・関心、技術・技能レベル等に応じて、 いつまでも活動できる。

  • .地域に密着

    地域住民が主体的に運営しており、 スポーツを通したコミュニティの 形成ができる。

  • .質の高い指導者

    質の高い指導者の下、個々のスポーツ ニーズに応じたスポーツ指導が行われる。

  • .活動の拠点

    活動の拠点となるスポーツ施設及び クラブハウスがあり、定期的・継続的な スポーツ活動を行うことができる。

メリット

だれもが気軽にスポーツに親しむことができる総合型地域スポーツクラブには、次のようなメリットがあります。

・ライフステージに応じたスポーツ活動(生きがいづくり)
・健康で明るい地域づくり(健康水準の改善)
・青少年の健全育成(子どもの受け皿)
・親子や家族・世代間の交流促進
・スポーツ施設の有効活用
・地域コミュニティーの形成

クラブ育成のための基本認識

総合型地域スポーツクラブの主役は「地域」住民の皆さんです。 すなわち、「地域」の皆さんが各地域でそれぞれ育み、発展させていくのが総合型地域スポーツクラブです。 また、総合型地域スポーツクラブはだれもが行いたいスポーツを自由に選択できるとともに、 各種のイベントなどいろいろな形で楽しむことのできる身近な場です。 言い換えると内輪で楽しむ「私益」ではなく、地域住民に開かれた「公益」を 目差した経営意識を有する非営利的な組織です。 したがって、クラブ育成には次の3つの基本認識のもとに取り組むことが必要になります。

1.自主的な運営
2.自主財源を主とする運営
3.クラブとしての理念の共有

「地域」とは

一般的に拠点となる施設を中心として、会員が自転車等で無理なく日常的に
集うことのできる範囲のことを言います。

総合型地域スポーツクラブのモデル

クラブマネジャー

クラブマネジャーは組織の活動・経理など、すべての面で中心となり、
クラブを運営していく役目があります。

運営委員会

運営委員会は、地域の代表者や種目ごとの代表者(指導者)などによって組織され、
クラブマネジャーをサポートします。

各種目指導者・ボランティアなど

クラブハウスや公共スポーツ施設、学校体育館施設などの
拠点をもとに、以下の活動を行います。

  • スポーツ教室
  • 各種研修会
  • 交流大会
  • 健康相談
  • サークル活動

また、総合型地域スポーツクラブは住民を主体とした
皆様の相互協力によって運営しています。

学校/企業/行政/スポーツ関係団体/地域体協/スポーツ推進委員/地域住民 学校/企業/行政/スポーツ関係団体/地域体協/スポーツ推進委員/地域住民

総合型地域スポーツクラブの設立

総合型地域スポーツクラブは「地域住民の皆さん」が主体となって創るスポーツクラブです。
これからの地域スポーツを考える」というテーマで共通のテーブルについてみませんか?

スポーツ少年団/住民代表/スポーツ団体/スポーツ推進委員/地区体育協会/学校/公民館/自治会/行政 スポーツ少年団/住民代表/スポーツ団体/スポーツ推進委員/地区体育協会/学校/公民館/自治会/行政

地域の自主的な活動

  • 現状の把握
  • クラブづくりのマスタープラン作成
  • 地域および既存スポーツ団体の理解促進
  • 設立準備委員会の結成
  • 設立準備委員回
  • クラブの設立
  • クラブの円滑な運営

「設立準備委員会の活動」段階で、地域住民が運営組織を結成し活動する
「住民主導」への運営切り替えがポイントです。

総合型地域スポーツクラブをつくるには

  • 組織つくり

    クラブをつくり、円滑に運営していくためには、運営委員会や事務局などの組織づくりが必要となります。運営委員会は総務や財務、広報といったクラブ運営の全般を、事務局は会員との窓口として地域住民へのクラブに関する情報提供や施設の利用調整等の役割についてクラブに参加するひとりひとりが分担し全員が協力してクラブを運営していくことが重要です。

  • 活動拠点

    地域スポーツクラブは地域住民の活発な交流を行うことができるコミュニティの場となることも期待されています。そこで、身近にある学校体育施設や地域体育館等、クラブ経営の拠点やクラブの情報の発信・集約拠点となるクラブハウスとしての機能を十分に果たすことができる施設が必要となります。クラブハウスがあると、会員の帰属意識や一体感を一層高めることにつながっていきます。

  • 人材活用

    地域には体育指導委員や地区の競技団体等のスポーツ指導者の他にも、学校関係者や自治会など地域での教育やスポーツ振興に貢献している方が数多くいます。そういった様々な人材が連携をし、ネットワークを組んでクラブマネジャーやスポーツ指導者、或いはスポーツボランティア等について役割分担をし相互にクラブを支えていくことが大切です。

  • プログラム

    クラブを継続して運営していくためには会員の誰もがいつまでもクラブライフを楽しむことができる活動プログラムの提供が重要です。そのためには、会員の目的・年齢層・活動時間・実施時間等のニーズを的確に把握することが必要となります。

  • 財源確保

    クラブの運営を安定的なものにしていくためには財源になる収入を確保することが必要不可欠です。クラブ会員の加入に基づく会費収入や各種スポーツイベント、スポーツ教室等の事業収入等が主なものですが、その他に、企業と連携して事業を展開する場合の協賛金や学校体育施設の開放や公共スポーツ施設での事業を実施する等の受託事業収入が期待できます。

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